あけましておめでとうございます。
管理人のしゃーぷです。
2018年の新年一発目として、新しく組んだパソコンの話題からスタートです。
先日新調したパソコンに導入したマザーボードは、MSI社製 第8世代Core対応の「MSI Z370 Tomahawk」です!
今回はこの見た目もカッコいいこのマザーボードの購入レビューを兼ねたご紹介をしたいと思います。
Coffee Lake-S対応のマザーボード
今回購入した「MSI Z370 Tomahawk」ですが、 2017年11月2日に発売された最新の第8世代Core「Coffee Lake-S」以降のみに対応しています。
逆に言うと「第7世代Core」以前のCPUが非対応となるチップセットのマザーボードとなります。
このマザーボードに搭載している「Z370 Chipset(Intel)」の仕様ですが、データシートを見ると分かりますが「Z270 Chipset(Intel)」とほぼ同じで、単純に「SRT(スマート・レスポンス・テクノロジー)機能」を省いただけのただのリネーム品に見えます。
つまり、Intelが無理やり世代を更新するために、あえてZ370チップセットとして出荷して・・・ゲフンゲフン(´・ω・`)
ちなみにこの根拠となるのはAsusがインタビュー記事で、Z270チップセットでも第8世代CoreはBIOSプログラミングの変更で対応可能とも言ってました。
Asus Interview: Andrew Wu (ROG Motherboard PM) | bit-tech.net
We dig a little deeper on the recent Z370 launch with Andrew Wu, ROG Motherboard PM at Asus.
Intel商法と言いますか、せこい真似せずにZ370搭載マザボを安くしてよっ!と思いますね。
Z370チップセットに対応したCPU
第8世代Core対応の「MSI Z370 Tomahawk」は以下のCPUに対応しています。
Intel 第8世代Core プロセッサーラインナップ | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
型番 | Spec | 定価(税込) | ||||
Core i7-8700K | 6コア/12スレッド/定格3.70GHz/TC時4.70GHz キャッシュ12MB/TDP 95W | 約47,980円 | ||||
Core i7-8700 | 6コア/12スレッド/定格3.20GHz/TC時4.60GHz キャッシュ12MB/TDP 65W | 約40,480円 | ||||
Core i5-8600K | 6コア/6スレッド/定格3.60GHz/TC時4.30GHz キャッシュ9MB/TDP 95W | 約33,480円 | ||||
Core i5-8400 | 6コア/6スレッド/定格2.80GHz/TC時4.0GHz キャッシュ9MB/TDP 65W | 約23,480円 | ||||
Core i3-8350K | 4コア/4スレッド/定格4.00GHz キャッシュ8MB/TDP 91W | 約22,980円 | ||||
Core i3-8100 | 4コア/4スレッド/定格3.60GHz キャッシュ6MB/TDP 65W | 約14,980円 |
今回、パソコンを新調するに辺り、最低でも5年は使用することをに組むことに決めましたので、CPUは「Core i7-8700K」を選択しました。
余裕が出来たらオーバークロックも試したりしてその記事を書きたいと思います。
MSI Z370 Tomahawkの主要機能
「MSI Z370 Tomahawk」の仕様は次の通りです。
Z370 TOMAHAWKの仕様 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
チップセット | Intel Z370 Chipset | |||||
Form | ATX | |||||
対応CPU | LGA1151ソケット/第8世代Intel Core i3/i5/i7/ Pentium、Celeronプロセッサ対応 | |||||
メモリ | DDR4 DIMM×4スロット/ 最大64GB/2133MHz~4,000+(OC)MHz対応 | |||||
PCIe | PCIe3.0(x16)×3スロット/PCIe3.0(x1)×3スロット | |||||
SATA/M.2 | Turbo M.2×2スロット(Intel Optane対応)/6Gbps SATA×6ポート | |||||
USB | USB3.1(Gen2)×2ポート/USB3.1(Gen1)×8ポート/USB2.0×6ポート | |||||
Rear | HDMI×1/DVI-D×1/Intel I219-V 1G BASE-T LAN/ USB2.0×2/USB3.1 Gen2-A×1/USB3.1 Gen2-C×1/ USB3.1 Gen1-A×4/OFCオーディオジャック×6(Realtek ALC892)/ 光角型S/PDIF出力×1 | |||||
その他 | 10フェーズ電源設定、LED RGBコントロール、マルチGPU対応等 |
※1、公式HP:MSI Specification for Z370 TOMAHAWK Motherboard
※2、データシート:Z370 TOMAHAWK Motherboard datasheet
※3、マニュアル:Z370 TOMAHAWK Motherboard Asia Manual
MSI Z370 Tomahawkはゲーマー向けマザーボードに必要な機能はほぼ全て網羅していると思いますが、個人的に音再生に光入力対応のデジタルアンプを使用している為、光角型S/PDIF出力が付いているこのモデルはベストマッチです。
ちなみにMSI以外で検討したのマザーボードは、Asusの「Prime Z370-A」や「ROG STRIX Z370-F GAMING」も結構良さげです。
しかし、Asus製は高い・・・。
他に安価で高性能なASRockの「Z370 Extreme4」も中々捨てがたかったです。
迷った中で決め手になったのは、同機能の中で一番安価だけども安心なMSIに落ち着きました。
ぶっちゃけ、今のマザーボードの性能はほぼ同じレベルだと思っていますので、どのマザーボードでも十分使えるレベルだと思います。
開封の儀
それではいよいよZ370 Tomahawkの開封の儀を行いたいと思います。
まずは化粧箱の表面です。
化粧箱が結構でかいですね。表面にプリントされたTOMAHAWKの文字が目立ちます!
次は化粧箱の裏面です。
裏面にはスペックや機能、コネクタやスロット等が細かく書かれています。
開封をしてみました。
箱の中にはマザーボードと保証書が見えました。
マザーボードを持ち上げてみます。
マザーボード下には以下の付属品が入ってました。
- 付属品:
- ドライバーCD
- Asia版取扱説明書
- クイックマニュアル
- SATAケーブル×2
- LED-RGBコントロール延長ケーブル
- バックプレート
マザーボードの全体像です。
TOMAHAWKと描かれたヒートシンクがカッコイイ!
リアパネル部分です。
金メッキがされているので経年劣化や端子の酸化に強そうですね。
PCIeスロット部分です。
SSDを挿せるm.2スロット部分には固定ネジが付いています。
PCIeスロットの手前部分です。
USB3.0GenやSATAコネクタが複数あるので拡張性が高そうです。
CPUソケット付近です。
このモデルはCPUへ供給する電源設計が10フェーズになっていますのでオーバークロックにも強そうです。
DDR4メモリスロット部分です。
DDR4 Boostと言うメモリ最適化機能に対応しています。 また、このマザーボードには異常を知らせるLEDを搭載しており、画像右上に白い文字で小さく「Debug LED」と書かれている部分にあります。
CPUスロットの防塵カバーを外したところです。
購入後は必ずCPUスロットのピン曲がり等の不具合がないかを確認しましょう。
Z370チップが搭載されている部分です。
MSIと書かれている部分は放熱用ヒートシンクになっています。
GPUスロット部分です。
GPUスロット部分には大きなグラフィックカードを挿した場合に土台の固定するため、スロット全体に強化フレームが付いています。
マザーボードの裏側です。
全体的に突起部分が少なくしっかりと製造されている印象です。
CPUスロット部分の裏側です。
この部分もICチップやハンダ部分の出っ張りが少なく、大きめなCPU用ヒートシンクを使ったとしても干渉は起きにくいように思えます。
UFEI(BIOS)メニュー<EZモード>
以前のマザーボードにはCPUやOS制御、接続機器の入出力制御としてシンプルメニューの「Basic Input Output System=BIOS」が搭載されていましたが、現在のマザーボードはGUIや機能を進化させたBIOSとも言える「Unified Extensible Firmware Interface=UFEI」が搭載されています。
このUFEIですが表示モードが2種類あり、初心者向け用に簡単設定が出来る「EZモード」と、オーバークロックなどを行うための上級者向けの「Advanceモード」に切り替えることが出来ます。
最初はEZモードから見ていきたいと思います。
UFEIの操作キーは上の通りで、操作はマウスやキーボード操作が可能です。また、キーボードのショートカットキーも使う事が可能で、USBメモリを接続していればF12キーを押すことでスナップショットの記録が可能です。
メイン画面のCPU詳細画面です。
ボタンをクリックすることで、各機能のON/OFFが可能です。
メモリ詳細の画面です。
EZモードではゲームブーストは可能ですが、詳細なオーバークロックの設定は出来ません。
ストレージの詳細画面です。
HDDのAHCI/RAID切替は、EZモード画面から設定した方が簡単です。
FANモニターと回転数の表示画面です。
現在の温度による回転数と設定がグラフに表示されています。
ヘルプの画面です。
こちらからも操作方法が分かります。
お気に入り登録の画面です。
UFEIで変更した設定をお気に入り設定として5個登録が出来ます。
ハードウェアモニターの画面です。
変更したいFANを選んでグラフをクリックすると、温度による回転数の変更が可能です。
UFEI(BIOS)メニュー<Advanceモード>
次はUFEIのAdvanceモードを見ていきたいと思います。
このAdvanceモードではオーバークロックを含めて各機能の詳細設定が可能です。それにしてもメイン画面がカッコイイね!
SETTINGSの画面です。
各機能として「システムステータス、拡張項目、ブート、セキュリティ、保存して終了」と別れています。
SETTINGS → システムステータスの画面です。
現在の日時からマザーボードシステムに接続された各装置名が表示されます。
SETTINGS → 拡張項目の画面です。
マザーボード各機能の総合的な設定項目になります。
SETTINGS → 拡張項目 → PCIサブシステムの設定画面です。
もしこのマザーボードをマイニング用で使用する場合は、複数のGPUメモリ空間を確保するために「Above 4G memory」を有効にします。
SETTINGS → 拡張項目 → ACPIセッティング画面です。
この電源LEDという項目では、スリープ時のLED点滅表示のON/OFF切り替えが可能です。
SETTINGS → 拡張項目 → オンボード機能の画面です。
この画面でSATAの動作モードを「AHCI Mode」や「RAID/Optane Mode」の切替が可能です。
SETTINGS → 拡張項目 → 統合グラフィックス構成の画面です。
内蔵GPUを使用するか、外付けグラフィックカードを使用するかの設定を行います。
SETTINGS → 拡張項目 → USB設定の画面です。
もしUSB1.0機器などの古いUSB規格を使用する場合、この「レガシーUSBサポート」を有効しないと動作しない場合があります。
SETTINGS → 拡張項目 → Super IO設定の画面です。
シリアルポートの接続設定が出来ますが、現在ではあまり使われる機会が無いと思いますので、機能を無効にしても良いと思います。
SETTINGS → 拡張項目 → パワー/マネジメント・セットアップの画面です。
電源ON/OFF時の動作を変更できますが、基本的にデフォルトで良いかと思います。
SETTINGS → 拡張項目 → Windows OS Configurationの画面です。
もしこのマザーボードでWindows7のOSを使用する場合は「Windows7 Instalation」を有効にする必要があります。 ただし、自分の環境ではうまく動作しませんでした(^_^;)
SETTINGS → 拡張項目 → Wake Up Eventの画面です。
スリープしている時に、マウスやキーボードから操作を受けた場合に起動するかどうかの設定が可能です。
SETTINGS → 拡張項目 → Intel Ethernet Connectionの画面です。
ネットワークポートのIntel LANの動作設定が可能です。
SETTINGS → 拡張項目 → Intel Rapid Storage Technologyの画面です。
RAID機能が標準で搭載されていますので、HDDでRAIDを構成する場合はその組合せ等の設定が可能です。
SETTINGS → ブートの画面です。
パソコン起動するさいのOS起動前に、UFEIの起動設定や接続機器の起動順位の設定が可能です。
SETTINGS → 拡張項目 → Securityの画面です。
UFEI起動時の管理者パスワードの設定や、PCケース開放時の検知機能の有無の設定が可能です。
SETTINGS → 保存して終了の画面です。
変更した設定を有効にする為には、終了ではなく「変更を保存して再起動」をクリックします。
オーバークロックの設定タブです。
この部分はまだ触れたことが無いので詳細は分かりませんが、OC時の細かい部分の設定が出来そうですね。
オーバークロック → CPUの構成の画面です。
この部分はCPU動作の変更が出来るようです。仮想マシンを使う場合の設定もありますね。
オーバークロック → CPU Specificationsの画面です。
現在のCPU動作状態が表示されています。
オーバークロック設定のプロフィール登録画面です。
気に入ったオーバークロック設定が保存できるようです。
ボードエクスプローラーの画面です。
この画面では各パーツをクリックすると、そのパーツの詳細をグラフィカルに確認できます。
以上がUFEI画面のご紹介でした。
MSI Z370 Tomahawkの使用感
- 安定性
OSはWindows10を新規インストールして使っていますが、マザーボードとしては今の所は問題無く安定して動作しています。電源設定が10フェーズなので、クロックブースト時も余裕があります。
ちなみにハードよりもWindows10のOS自体の方が不安定かも?
- 互換性
手持ちのUSB接続機器は問題無く認識出来ているので互換性はあると思います。
しかし、CPUの互換性は第8世代以降でないと動作しません。
- 拡張性
フォームファクターがATXなのでコネクタやポート類が豊富で十分な拡張性を持っています。
- 機能性
電源が投入されるとこのマザーボードに搭載されたLEDが赤色にめっちゃ光りますw
もし透明ケースを使っていれば非常に綺麗かもしれません。
- 付属マニュアル
マニュアルは日本語に対応はしているのですが、肝心のUFEI設定の部分ではオーバークロックの項目以外は全部英語です。AsusのZ370シリーズの日本語取扱説明書を読み替えれば多少マシかと思います。
- 付属ソフト
付属ソフトは同梱のDVDにも入っていますが古いため、公式サポートページから新しいものをダウンロードした方が良いです。
ちなみにWindows7をこのマザーボードで使用する場合は、付属ソフトに入っている「MSI Smart Tool」を使用して、M.2/USBパッチ済みのブート可能なOSディスクを作成してOSをインストールする必要があります。
ただし、自分の環境ではWindows7をインストールしても起動画面でどうしてもフリーズしてしまいます。SSDにはSamsungのM.2 SSD「960 EVO M.2 MZ-V6E500B/IT」を使っているのですが、SSDパッチが上手く行っていない?それともHDDでないとダメなのか?
まとめ
第8世代Core対応マザーボードですが、ブログを書いている時点ではZ370チップセットシリーズしか無いので、このチップが載っているマザーボードは全体的に値段が高めですね。
しかし、この「MSI Z370 Tomahawk」は他メーカーのと比べて性能と価格のバランスが良く、また還元ポイントアップで購入出来たので個人的に使用感も含めて★5つだと思いました(*´ω`*)b
0 件のコメント:
※不適切な表現について:問題がありそうなコメントは削除致しますのでご了承ください。
※絵文字入力対応(Twitter風):🤣😋🤔🤟💖
コメントを投稿